Ⅰ小学生でも分かる経理5
- B/Sを見るとあなたの会社がわかる
B/Sは何度もお話しているように下図のような形になっています。
(借方) (貸方)
資 産 |
負 債 |
資 本 |
この中身をもう少し分解してみましょう。
まず、資産ですが、代表的なものとしては
現金、預金、売掛金、固定資産等があります。
この現金、預金、売掛金等は流動資産といい、1年以内にお金になるものと考えて下さい。
また、固定資産は1年以上お金にならないもの(換金性が低いもの)を記入します。
それに、負債の方も流動負債と固定負債に分解され、上にあるもの程お金が出ていきやすいものを記入します。
ここから、見れることは資産は出来るだけお金になりやすい上側にあるものの方がよく、負債はお金が出ていきにくい、下側にある方がいいといえます。
流動資産 現預金 売掛金 固定資産 機械・備品等 |
流動負債 買掛金 未払金 固定負債 長期借入金 |
資 本 |
|
資本金 利益剰余金 |
- 流動比率
この、B/Sの健全性を見る上において、流動比率というものがあります。
流動比率 = 流動資産 ÷ 流動負債 × 100
つまり、1年以内にお金になる流動資産に対し1年以内に出ていくお金がどのくらいあるかという指標です。
これが、150%ぐらいだと、一般的に安全といえます。
- B/Sの中身をチェックしよう(流動資産)
- (1)売掛金
売上が上がっているのに資金繰りが苦しい場合がありませんか?
売掛金が異常に膨らんでいる場合はお金が停滞していることがあり、売上代金がちゃんと回収できているか確認する必要があります。入金が遅れている場合はすぐに督促しましょう。
特に、新規の取引の場合は与信調査をし、前金をもらうなども一つの防衛策です。
(2) 商品(在庫)
在庫もお金が停滞する理由の一つです。在庫管理をきっちり行い、適正な在庫数をもつことが大事です。また、定期的に棚卸を行い、不良在庫がないかチェックしましょう。
それに、在庫回転率等を用いて、適正な在庫数を把握しましょう。
在庫回転率(回転数)=一年間の商品売上金額÷平均在庫金額
※平均在庫金額=(期首在庫高+期末在庫高)÷ 2
在庫回転率はその名の通り、一年間のうちに在庫が何回転したかどうかの数値です。
在庫回転率の値は、その値が高ければ高いほど在庫回転率が良いといえます。
しかしその在庫回転率が適正か否かは業種・商品ごとに異なるため、自社に合った回転率を見つけることが大切です。
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