Ⅰ小学生でも分かる経理4
- B/SとP/Lとの関係
これまではB/SとP/Lと別々に解説してきましたが、両者は密接な関係にあります。
P/Lでは 収益 ― 費用 = 利益
大雑把に言えばこういうことであると、お話しました。
この利益は会社にとっての財産となります。
財産となると、それを表す役割はB/Sですよね。
B/Sの表を思い出して下さい。
(借方) (貸方)
資 産 | 負 債 |
資 本 |
ここでの資本は「元手」ということをお話しましたが、上記の利益はこの資本にプラスされていきます。
これに過去に積みあがった利益と合わせて、利益剰余金といいます。
資 産 | 負 債 |
資 本 金 | |
利益剰余金 |
利益剰余金=今期の利益 + 過去の利益の累計額
ただし、今期が赤字だと、累計額は減ることになります。
これは、利益ではなくて、「損失」といいます。
前期末と今期末のB/Sが資本以外同額だとすると(このようなことはありませんが)
上記のB/SとP/Lとを図で表すと次の図のようになります。
【前期末のB/S】
資産 | 2,600 | 負債 | 1,000 | |
資本 | 資本金 | 1,000 | ||
利益剰余金 | 600 | |||
合計 | 2,600 | 合計 | 2,600 |
【今期のP/L】
費用 | 800 | 収益 | 1,000 | |
利益 | 200 | |||
合計 | 1,000 | 合計 | 1,000 |
【今期末のB/S】
資産 | 2,800 | 負債 | 1,000 | |
資本 | 資本金 | 1,000 | ||
利益剰余金 | 800 | |||
合計 | 2,800 | 合計 | 2,800 |
今期末のB/Sの利益剰余金(800)
=前期末のB/Sの剰余金(600)+今期のP/Lの利益(200)
つまり、利益が増えた分だけ、資本が増え、P/Lは1期でリセットされてしまいますが、B/Sではその結果が引き継がれることなります。
このように、B/SとP/Lとは密接な関係にあります。
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