アクトアップ通信(第15号)

Ⅰ小学生でも分かる経理3

  1. 貸借対照表とは

前回、損益計算書の説明書をしましたが、これは学校でいう通知表というお話をしましたが、義務教育ではあまりありませんが、成績がよくないと落第となりますね!

そうすると、1年生であれば、もう1度1年生をするということになり、2年生になれなかったということです。

貸借対照表の世界では、2年生になったとしても、成績によっては、また1年生に逆戻りというケースもあります。

平たく言えば、会社のある時点の財政状態を示すものなのです。

貸借対照表は、「資産」「負債」「資本」の3つの大きな柱で成り立ています。

左右の金額は、必ず同じになり、英語で、バランスシート(balance sheet)とよばれます。

貸借対照表とは下記のように表示します。

(借方)         (貸方)

資    産 負    債
資    本

損益計算書は下記のようになります。

(借方)         (貸方)

費     用 収    益
利     益

この、左側を「借方」、右側を「貸方」と呼びますが、あまり意味を考えないで、

左=借方、右=貸方と覚えて下さい。

ちょっと難しくなって来ましたが、あまり理屈は考えずに言葉だけ覚えて下さい。

貸借対照表は、「資産」「負債」「資本」の3つで構成されていますが、内容は

資産≒財産  負債≒借金 資本≒元手

という風なイメージで考えて下さい。

つまり、商売を始めるときに必要なものは「お金」ですよね。

例えば、ケーキ屋さんを始めるとすると、お金を工面するのに、自己資金と銀行からお金を借りるとします。その時の自己資金が「純資産(資本)」であり、借りたお金が「負債」なのです。

そして、「材料」を買い、「機械」を買い、ケーキを作ると販売する「商品」が出来上がります。

この「材料(貯蔵品)」「機械(固定資産)」「商品」及び手元に残った「現金」が「資産」となります。

これを図で表すと

借方 貸方
資産 現金 200万円 負債(借金) 500万円
貯蔵品(材料) 100万円
商品(ケーキ) 200万円 資本(元手) 500万円
固定資産(機械) 500万円
合計 1000万円 合計 1000万円

例えば、これが商売を始めた現状だとすると、翌年には、当然変化しているはずです。

その1年の活動を表すのが「損益計算書(P/L)」なのです。

今後は貸借対照表を「B/S」、損益計算書を(P/L)と略します。

  1. 簿記とその法則

ここで、ある法則を覚えて下さい。

勉強だと思うと頭が痛くなるので、パズルと思って下さい。

ここからが、簿記と呼ばれる世界になりますが、簿記には2種類あり

単式簿記と複式簿記です。

単式簿記は一般的な家計簿ですが、これから進める内容は複式簿記と呼ばれるもので、必ず、「借方」と「貸方」に整理して記帳します。

話を戻しますが、そのパズルの組み合わせとは

「資産」は借方では増加するが、貸方では減少する。

「負債」は貸方では増加するが、貸方では減少する。

「資本」は貸方では増加するが、借方では減少する。

「費用」は借方では増加するが、貸方では減少する。

「収益」は貸方では増加するが、借方では減少する。

これが、簿記の唯一の法則でこれさえ覚えれば、記帳は誰でもできます。

以上を簡単におさらいすると、

借方 貸方
資産 負債
費用 資本
  収益
借方で増加=「資産」「費用」

貸方で増加=「負債」「資本」「収益」

で覚えて、減少はすべて逆となります。

これは必ず覚えて下さい。

これさえ覚えていれば、経理担当者の話もだんだんと分かるようになります。

次回はこのP/LとB/Sの関連について、お話致します。

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